「首のゆがみと対策」

首こりは姿勢が原因?

「首がいつも重い」「肩までガチガチにこる」「夕方になると頭痛までしてくる」。そんな悩みを抱えていませんか?

実は、首こりや首の痛みの多くは、普段何気なく続けている姿勢が大きく関係しています。マッサージを受けた直後は楽になるのに数日で元に戻ってしまうという方は、筋肉そのものではなく、姿勢に原因が隠れている可能性があります。

まず一度、ご自身の姿勢を確認してみましょう。ご家族や友人に、椅子に座って普段どおりパソコンを使っている姿を横から撮影してもらってください。鏡では気づかなかった姿勢のクセが、写真を見ると意外なほどはっきり分かります。

「自分は姿勢が悪くない」と思っている方でも、写真を見ると頭が前に出ていたり、背中が丸くなっていたりすることは珍しくありません。首は約5kgもの重さがある頭を支えています。その頭が少し前へ出るだけで、首や肩への負担は何倍にも増えてしまうのです。

あごが前に出ていませんか

横から撮った写真で最初に確認していただきたいのが、「あごが前へ突き出していないか」ということです。

この姿勢は、パソコン作業をしている方にとても多く見られます。キーボードを操作しているうちに体が机から離れ、手を伸ばすような姿勢になると、自然と背中が丸くなります。そして、丸くなったままでは画面が見えにくいため、今度は首を反らせてあごを前へ突き出してしまうのです。

この状態は首にとって最も負担が大きい姿勢の一つです。首の後ろの筋肉は常に引っ張られ、肩こりや首こりだけでなく、頭痛や目の疲れにつながることもあります。

もし写真を見て「あごが前に出ている」と感じたら、まずは椅子の位置を見直してみてください。椅子が机から離れすぎていると、どうしても前かがみになります。椅子を机に近づけ、キーボードを無理なく操作できる位置に座るだけでも姿勢は大きく変わります。

また、「あごをほんの1cm引く」ことを意識するだけでも首への負担はかなり軽くなります。最初は違和感があるかもしれませんが、続けていくうちに自然な姿勢として身についていきます。

下向き姿勢に注意

もう一つ多いのが、スマートフォンを見るときの下向き姿勢です。

気づくと何十分も、あるいは何時間も顔を下に向けたままになっていませんか?この姿勢では首の前側は縮み、後ろ側の筋肉は引き伸ばされ続けます。その状態が毎日続くことで、首の動きが悪くなり、「上を向きづらい」「振り向くと首が痛い」といった症状が現れることがあります。

スマートフォンを見るときは、できるだけ机の上にスタンドを置いて目線に近い高さで見ることをおすすめします。立って使用するときも、腕を少し上げて目線より少し下の位置までスマートフォンを持ち上げるだけで、首への負担は大きく減らすことができます。

首こりは、一度悪くなると繰り返しやすい症状です。しかし、毎日の姿勢を少し意識するだけで、首や肩への負担を減らし、つらい症状を予防できる可能性があります。

もしあなたが「首こりは体質だから仕方がない」と思っているのであれば、一度ご自身の座っている姿勢を写真で確認してみてください。ほんの少し姿勢を見直すだけで、「こんなに首が楽になるんだ」と感じる方は決して少なくありません。首の痛みを改善する第一歩は、特別なことではなく、毎日の姿勢に目を向けることから始まるのです。