<偏頭痛とは>
脳内の血管の拡張により頭部に一部に強い傷みが出る頭痛で”片頭痛”と言われることもあります。
<偏頭痛は男性に比べ圧倒的に女性に多い>
これは、女性ホルモンが深く関与していると考えられています。偏頭痛は脳内にある血管の収縮や拡張によって発症します。特に女性の場合、女性ホルモンの崩れが自律神経失調を引き起こし、血管の収縮/拡張が激しくなることによって偏頭痛がひきおこされると考えられています。
女性の場合生理の2~3日前(排卵期)になるとエストロゲンの量が急激に下がり、偏頭痛を発症しやすくなります。また女性が妊娠した場合は偏頭痛の発症は激減し、出産が終わると再び偏頭痛の発症が増加する傾向にあります。(妊娠するとエストロゲンの量が安定するため。)
<偏頭痛の治療法>
頭が痛くなると一般診療所の内科などに行きます。すると頭の痛みを抑制する鎮痛剤が処方されます。確かに薬物は「その場の痛みを抑える」という部分において非常に有効だと思います。しかし、次にまた偏頭痛が発症すれば、また薬を飲まざるを得ないのです。「脳で頭痛を一瞬マヒさせる」こうした状況が何年も続けば身体に良くないと感じてしまうのは当然のことだと思います。
でもこのような慢性的な症状を発症する偏頭痛を改善する手段はあるのでしょうか。皆さんは「カイロプラクティック療法」という言葉を耳にしたことがあるとおもいます。アメリカで発祥した治療法で、薬物で病状を抑えるのではなく、身体のひずみを矯正することによって、神経の働きを良くし、自分自身に備わっている自然治癒力で治していくというものです。
カイロプラクティックは上部頸椎のひずみを矯正することから始めます。ここを治すと顔の表情につながっている三叉神経の働きも良くなります。(結果的に表情の目元・口元のひずみも治り偏頭痛も改善)してきます。
<自分でできる偏頭痛対策>
- 寝過ぎ、寝不足をさけ睡眠時間を一定化する。
- 女性の場合、月経前、月経中に偏頭痛を発症する傾向がある方は、この場合に限り、早めに鎮痛薬を服用する。正し偏頭痛専用の薬ではなく、薬局で購入できる「バッファリン」、「ノーシン」などを服用するようにしてください。生活習慣さえ安定していれば、それらの薬で充分偏頭痛を軽減できます。
- 食事・・・・空腹時に発症しやすいため食事を抜かない。赤ワイン、チョコレートは控える。また食事中に偏頭痛が発症した場合、体がポカポカするような食材(唐辛子など)は絶対食べないこと。
- 光・・・・・・特に屋外などで、光がまぶしく感じるときは、眼球の網膜にある細胞を介して、偏頭痛のスイッチが入ってしまう事があるので、サングラスをかけることをお薦めします。
- 偏頭痛に効果のあるツボ
- 印堂(いんどう)・・・両眉の付け根と付け根のあいだにあるツボです。親指の腹で10回、ゆっくり、だんだん強く押さえる。偏頭痛に限らず頭全体の痛みに効くツボです
- 太陽(たいよう)・・・眉尻と目じりの中間部分にあるツボ。(強めに押さえる)目の疲れからくる頭痛に効くツボ。
- 陽陵泉(ようりょうせん)・・・膝関節の外側で少し下を探ると、小さな丸みを帯びた骨があります。この部分の斜め下にあるツボが「陽陵泉」です。最も偏頭痛に効くツボと言われます。
- 天柱(てんちゅう)・・・首の後ろで、髪の毛の生え際にさわると、2本の太い筋肉が走っています。その筋肉の外側にあるツボ。親指の腹で強く押す。肩こりからくる頭痛に効く。
- 完骨(かんこつ)・・・耳の後ろの骨の膨らみから指一本分下がったところにあるツボ。このツボ(完骨)を上にもみ上げるように押す。頭全体の痛みの軽減効果あり。
また、濡れたタオルを使って”こめかみ”あたりにハチマキをするのも効果的です。